2018年2月19日月曜日

ゴミも再生可能エネルギーか?

再生可能エネルギーQ&A

 そうとは限りません。

 ゴミを燃料として燃やして発電することができます。これが、ゴミ発電です。

 生ゴミのように、食料品など生物を資源とするゴミだけであればいいのですが、ゴミの中には、プラスチックなど生物を資源としていないものもゴミの中に含まれています。

 なので、ゴミは再生可能エネルギーとはなりません。

 ただ、第4章で残飯を集めてバイオガス発電をしている事例を挙げましたが、このように生ゴミだけを集めて発電すれば、再生可能エネルギーといえます。

2018年2月9日金曜日

糞など排泄物も生物資源ではないのか?

再生可能エネルギーQ&A

そうです。

 糞の中には、摂取しても食べ物でも消化しきれなかったものが含まれています。食べ物などもにもよりますが、食物繊維などです。これも生物資源で、昔は動物の糞(日本ではヒトの糞)も肥料に利用されていました。

 糞は微生物が働く場でもあり、糞が排泄されると細菌や菌が分解をはじめ、発酵します。

 たとえば人糞は、水洗トイレで流すと下水処理場に入り、そこで汚土(スラジ)として溜まり、メタン発酵してメタンガスを発生させます。このメタンガスを回収すれば、ガス発電に使うことができます。

 すでにドイツでは、下水処理場で回収したメタンガスを燃料電池の燃料に使って発電しているところもあります。

 また、動物の糞を植物の葉や茎をこなごなに破砕したものと混ぜると発酵を促進し、ここでもメタンガスが発生します。このガスを回収して発電するのがバイオガス発電といわれるものです。

 こうして生物資源を発酵させれば、エネルギーを得ることができます。ここでも、生物資源をベースにしていますので、再生可能エネルギーとなります。

2018年2月4日日曜日

電気スクーターをシェア

第8章「交通の未来」では、交通が将来どうなるのか、簡単なスケッチをしてみたところがあります。一つが、電気自動車によるカーシェアリングでした。その他、無人の小型バスによって公共交通が利用者中心に大幅に改革される可能性についても述べました。

 実際、ベルリンでは今年春から、ベルリン公共交通公社と自動車大手のダイムラーが共同で小型バスによる相乗りタクシーをはじめます。これは、携帯電話のアプリを使って同じ方向にいく乗客を集客し、小型バスで輸送するという新しい交通システムです。

 現在の公共交通とタクシーを合わせたようなサービスで、Ride Sharingと呼ばれます。自動車は当初、まだ電気式を使用しないが、いずれ電気自動車化を進めるとしています。ベルリンにはすでに、電気自動車だけで同じ方法ですが、独自に開発したアプリで相乗りタクシーを運行しているClever Shuttleというサービスもあります。

 また、電気スクーターのシェアリング・サービスEmmyも登場しています(記事一番上の写真)。アプリをダウンロードして会員になれば、アプリで最寄りに駐車されている電気スクーターを探して乗ります。使った後は、ベルリンの環状線都市線内であればどこに乗り捨ててもかまいません。一旦降りてまた使いたい場合は、休憩モードにしておくこともできます。料金は、1分単位か走行距離1km単位で支払います。

 Emmyを立ち上げたのは学生のスタートアップで、ベルリンのような大都市からは自動車を排除してしまいたいとの夢を持っています。

 Emmyのサイトは以下です。英語サイトもあり。
 https://emmy-sharing.de/

まさお

2018年1月31日水曜日

植物も再生可能エネルギーなのか?

再生可能エネルギーQ&A

 中学生の時に、理科の授業で光合成について習ったと思います。

 これは、緑色をした植物が二酸化炭素(空気中)と水(植物には水をやります)を取り入れて、太陽の光(光エネルギー)を使ってデンプンなどをつくることです。植物はこうして光エネルギーを化学エネルギーに換えて、成長しています。

 こうして成長した植物(化学エネルギー)を燃やせば(熱エネルギー)、その熱で蒸気をつくってタービンを回して(運動エネルギー)発電機を動かし、電気エネルギーに換えることができます。

 これがバイオマス発電です。植物などの生物資源を使って発電する一つの方法です。

 そのために必要な二酸化炭素と水、太陽の光は、自然環境にあります。ですから、これも再生可能エネルギーです。

2018年1月25日木曜日

再生可能エネルギーとは自然エネルギーのこと?

再生可能エネルギーQ&A


 必ずしもそうではありません。

 確かに、再生可能エネルギーは自然界にある太陽光や熱、風、川から得られます。だから、再生可能エネルギーは自然エネルギーのことだといえるのでしょうか。

 たとえば日本にたくさんある大きなダムを見てみましょう。日本の水力発電ではほとんどが大きなダムで水をせき止めて、発電を行なっています。日本の資源エネルギー庁はだから日本の自然エネルギーは発電全体の12%も占めていると誇示しています。でも、そのうちの約9%が大きなダムによる大規模水力発電です。

 大きなダムを建設するため、それによって上流の村が消滅したり、自然が破壊されています。ダムで川をせき止めては、魚が上流に上っていくこともできません。それでは、川の環境が大きく変わって破壊されてしまいます。

 いくら自然エネルギーだからといって、環境を破壊するようなエネルギーは再生可能エネルギーではありません。水力発電の場合は、小川などで小さな水車を回して発電するなど、魚が川を上っていけるなど川の環境を変えないで発電できる中小規模の水力発電だけを再生可能エネルギーとします。

 ですから、日本で発電に占める再生可能エネルギーの割合は3%余りにしかなりません。

 自然エネルギーということばに騙されてはなりません。

2018年1月21日日曜日

食品を廃棄から救うアプリ

 余ったり、売れ残った食料品が無駄に捨てられるだけになっている状況から、ドイツではそれを回収してバイオガス発電に使っていることを第4章で書きました(記事「残飯でガスをつくる」)。ただそれに対して、売れ残った食料品をホームレスなどに供給する運動をしている市民団体があることも書きました。

 また同じ記事では、売れ残りのパンを販売するセカンドハンド専門のパン屋や売れ残りのパンを燃料にしてパンを焼いているパン屋さんがあることも書きました。さらにこのブログでは、スーパーの売れ残り食品を販売するセカンドハンドスーパーがあることも紹介しました(記事「セカンドハンドの食品を販売」)。

 今ドイツではさらに、「Too Good To Go」というアプリが普及しはじめています。これは、デンマークのスタートアップが開発したもので、レストランなどで余った食品を格安で消費者に仲介するマッチングアプリです。レストラン側はアプリに登録して余った食品情報をアプリに提供します。アプリを使う消費者側はアプリで余り食品情報を得て、そこから自分で食べたい食品を選択して、アプリで支払って決算します。

 後は、決められた時間に注文したレストランに食品を取りにいくだけ。レストランの場合は、閉店1時間前などです。食品がボックスに入れられてピックアップされるのを待っています。たとえばベルリンでは、食品ボックス1つは食品にもよりますが、だいたい3ユーロ(約500円に相当)くらいだといいます。

 アプリに登録しているのは、レストラン、カフェ、パン屋さんなど。アプリはまだヨーロッパでしか普及していないようですが、食品をいかに無駄にしないか。それについても消費者側も自分で考え、どうするのがいいか自分で実行したいと思います。

 ドイツのサイトは以下です。
 https://toogoodtogo.de/

まさお

2018年1月17日水曜日

再生可能エネルギーとは何か?

再生可能エネルギーQ&A


 自分の生活の周りを見てみましょう。どんなエネルギーがあるでしょうか。

 朝太陽が昇ると明るくなり、沈むと暗くなります。明るくなるのは、太陽の光があるからです。これが光エネルギーです。

 太陽が照ると、冬は暖かく、夏は暑く感じます。これは、熱があるからです。これが熱エネルギーです。

 風が吹くと、帽子や傘が飛ばされます。からだも押される感じがします。これは、風に押す力があるからです。これが運動エネルギーです。

 川には水が流れています。川に木の棒を投げ入れると、木は流れていきます。これも運動エネルギーです。

 これらのエネルギーは、日常いつもありませんか。太陽は毎日昇って沈みます。風はいつも吹いているわけではありませんが、風がなくなってもいずれまた風が吹きます。川の水は、水がある限り流れています。

 つまり、これらのエネルギーは使っても使ってもまた使うことができます。こうしていつまでも使えることのできるエネルギー。それが、再生可能エネルギーです。

 エネルギーにはいろいろな形があって、他の形に換えることができます。ここで挙げた光エネルギーや熱エネルギー、運動エネルギーをたとえば電気エネルギーに換えると、電気ができます。

まさお