2018年5月19日土曜日

電気はわかったけど、家庭で使うお湯はどうするのか?

再生可能エネルギーQ&A

 たとえば、住宅の屋根に太陽熱温水器を取り付けます。

 太陽熱で暖まったお湯は、断熱された貯湯タンクに貯蔵します。貯湯タンクは太陽熱温水器とセットで屋根に取り付けるものもあれば、ドイツでは主に地下に貯湯タンクを設置します。

 お湯がぬるい場合、ソーラーパネルで発電された電気で加熱することもできますが、日中に暖まったお湯は夕方お風呂に入ったり、シャワーするには十分熱いはずです。

 ただ朝シャワーするためには、お湯を夜間に電気で加熱して暖めておかなければならない場合が多いと思います。

 こうして、ソーラーパネルと太陽熱温水器を持っておれば、自宅で使う電気とお湯(熱)に毎月お金を支払う必要がなくなります。

 筆者の友人は、ドイツ南部のシュツットガルトに暮らしています。数年前に、自宅の屋根にソーラーパネルと太陽熱温水器を設置しました。

 蓄電池は持っていませんが、ソーラーパネルで発電された電気をすべて固定価格買い取り制度(FIT)で売電し、太陽熱温水器で暖かくなったお湯を地下の貯湯タンクに貯蔵して使っています。

 シャワーする時間を夕方にさえすれば、寒いドイツの冬でもお湯を電気で加熱する必要がないといいます。

 自宅で使う電気は電力会社から供給されますが、使った電気に支払う電気料金よりも、売電して得た収入のほうが多いので、毎月おつりがくるといっています。

2018年5月10日木曜日

再生可能エネルギーと貯蔵技術を組み合わせるといっても、そんなに簡単なことなのか?

再生可能エネルギーQ&A

 ソーラーパネルの販売価格が毎年下がっています。一般家庭の屋根にソーラーパネルを設置するのは、もうそれほどお金のかかることではありません。ベランダの腰壁に設置できるソラーパネルも市販されています。

 屋根の瓦に太陽電池を埋め込んだものも出ていますし、将来、ソーラーパネルに埋め込まれた窓ガラスも、手頃な値段で買えるようになると思います。

 家庭用の蓄電池もすでに市販され、その価格も毎年下げってきています。今後は、ソラーパネルを購入する時に、蓄電池とセットで買うようにするのがいいと思います。

 そうすれば、自宅で必要な電気はそれで十分カバーでき、自家発電、自家消費できるようにまります。余った電気を蓄電池から売って、収益を得ることができるようにもなります。

 あるいは、電気自動車を持っておれば、その蓄電池を自宅の蓄電池として使うこともできるようになります。

 各家庭にある蓄電池をネットワーク化させて、地域の蓄電池とすれば地域に電気を安定供給することも可能になります。

 同じことが集合住宅でも可能で、集合住宅に住む住民が共同でソーラーパネルと蓄電池を購入して、共同で自家発電、自家消費、電気販売を行います。ドイツでは、すでにそうしたケースが増える傾向にあります。

 将来、ソーラーパネルがこういう形で普及すれば、住民が発電事業者となる時代もそう遠いことではありません。

2018年5月2日水曜日

でも、再生可能エネルギーでは太陽の光や風がないと発電できないなど、変動が大きいのに大丈夫なのか?

再生可能エネルギーQ&A

 もちろん、太陽光発電は太陽が照っていないと発電できません。風力発電も風がないと発電できません。

 そのため、再生可能エネルギーはエネルギーを貯蔵する技術と組み合わせて使います。また前回述べたように、再生可能エネルギーを発電、熱供給、動力燃料に柔軟に使えるように組み合わせることで、再生可能エネルギーの弱点である変動が大きいという問題をカバーます。

 たとえば、余剰電力を使って水素を製造し、その水素を自動車の燃料電池の燃料として使うことができます。水素のメタン濃度を上げてガス化するか、天然ガスと混合させれば、天然ガス網に貯蔵して熱供給や、必要があればガス発電に使うこともできます。

 あるいは余剰電力を電気自動車の蓄電池に貯蔵しておいたり、家庭用の蓄電池に蓄電しておき、電気の需要が多くなった時に蓄電された電気を使います。

 こうして、再生可能エネルギーとその貯蔵技術を柔軟に組み合わせれば、エネルギーを安定的に供給することも可能になります。